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内容紹介
古典力学との対応から相対論的拡張まで平易に解説。対象は理工系学部生以上。〔内容〕歴史と意義/量子力学の理論構造/1次元固有値問題/角運動量/3次元固有値問題/対称性と保存則/摂動論/トンネル効果/散乱/経路積分/他
編集部から
目次
0章 歴史と意義
1章 量子力学の理論構造
1.1 量子力学における物理的状態
1.2 状態空間の構造
1.3 運動量
1.4 演算子
1.5 交換関係式
1.6 時間発展
1.7 エネルギー固有状態
1.8 同時対角化
1.9 古典力学との対応
1.10 3次元空間内の粒子
1.11 電磁場中の荷電粒子
1.12 ゲージ変換
1.13 多自由度の系
1.14 2体問題
1.15 同種粒子系と統計性
1.16 パウリの排他律
1.17 ハイゼンベルク描像
演習問題
2章 1次元固有値問題
2.1 箱の中の自由粒子
2.2 井戸型ポテンシャル
2.3 調和振動子
2.4 昇降演算子による解法
演習問題
3章 角運動量
3.1 軌道角運動量
3.2 角運動量の代数と状態
3.3 スピン
3.4 スピンと統計
3.5 スピン1/2の状態
3.6 定常磁場中の電子スピンの運動
3.7 角運動量の合成
3.8 2つのスピン1/2の合成
3.9 軌道角運動量とスピン1/2の合成
3.10 一般の2つの角運動量の合成
3.11 複合粒子のスピンと統計
演習問題
4章 3次元固有値問題
4.1 中心力場の中の粒子
4.2 自由粒子
4.3 水素原子
4.4 微細構造定数
演習問題
5章 対称性と保存則
5.1 状態空間とユニタリー変換
5.2 対称性
5.3 空間並進
5.4 ハミルトニアンと空間並進
5.5 周期ポテンシャル中の粒子
5.6 空間並進全体の数学的構造
5.7 空間回転
5.8 角運動量の固有状態と回転
演習問題
6章 摂動論
6.1 定常状態の摂動論
6.2 定常状態の摂動論(縮退のある場合)
6.3 時間依存性のある場合の摂動論
6.4 断熱変化
6.5 周期的摂動
6.6 電磁波と光子
6.7 電磁波の吸収・放出
6.8 選択則
6.9 不安定状態の崩壊
演習問題
7章 トンネル効果
7.1 1次元散乱状態:矩形ポテンシャル
7.2 ポテンシャル障壁の通過
7.3 WKB近似
7.4 WKB近似に対する接続公式
7.5 準古典的量子化条件
7.6 WKB近似とトンネル効果
演習問題
8章 散 乱
8.1 散乱断面積
8.2 散乱振幅と断面積
8.3 部分波
8.4 散乱解に対する積分方程式とグリーン関数
8.5 摂動展開とボルン近似
8.6 時間に依存する摂動論との関係
8.7 時間発展演算子
8.8 遅延グリーン関数
8.9 自由粒子に対するグリーン関数
8.10 グリーン関数の摂動展開
8.11 S行列
8.12 相互作用描像とS行列
演習問題
9章経路積分
9.1 経路積分表示の導出
9.2 古典力学と量子力学の対応関係
10章 量子力学の相対論的拡張
10.1 ディラック方程式
10.2 電磁場との相互作用
10.3 相対論的不変性
10.4 負エネルギー解の意味
10.5 ニュートリノ振動
演習問題
参考文献
演習問題の解答
索 引
執筆者紹介
【編集】
鈴木 増雄
荒船 次郎
和達 三樹
【著者】
日笠 健一(東北大学)