シリーズ〈応用動物科学/バイオサイエンス〉 2 動物のからだづくり ―形態発生の分子メカニズム―

武田 洋幸(著)

武田 洋幸(著)

定価 3,080 円(本体 2,800 円+税)

A5判/148ページ
刊行日:2001年09月10日
ISBN:978-4-254-17662-9 C3345

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内容紹介

脊椎動物はどのように体を作っていくのか?体軸形成を中心に発生段階の分子機構を解明する。〔内容〕体軸形成/初期発生/発生学の手法/一次誘導/中胚葉誘導/オーガナイザー因子とBMP/中枢神経軸/体節/シグナル伝達経路/左右軸他

編集部から

目次

1. 脊椎動物の体軸形成機構の研究
 1.1 前後軸
 1.2 背腹軸
 1.3 左右軸
2. 脊椎動物の初期発生
 2.1 初期発生の多様性―卵黄の存在形態に依存した発生様式
 2.2 脊椎動物の基本体制の成立―神経胚(咽頭胚)
 2.3 モザイク的発生と調節的発生
 2.4 発生運命地図
3. 発生学の研究手法
 3.1 遺伝子クローニング
 3.2 in situ hybridization法
 3.3 遺伝子の機能解析
 3.4 機能解析の最終兵器;ジーンターゲッティング
4. 一次誘導
 4.1 中胚葉誘導
 4.2 中胚葉の背腹軸に沿ったパターニング
 4.3 背腹軸形成のはじまり―表層回転とNieuwkoop center
 4.4 4ステップモデル
 4.5 オーガナイザーによる胚誘導
5. 中胚葉誘導
 5.1 誘導因子探索の歴史
 5.2 中胚葉誘導因子
 5.3 WntファミリーによるNieuwkoop centerの活性化
 5.4 中胚葉誘導の新しいモデル
6. オーガナイザー因子とBMP
 6.1 オーガナイザーで発現する転写因子群
 6.2 オーガナイザー因子:NogginとChordin
 6.3 腹側化因子としてのBMP
 6.4 BMP-4とオーガナイザー因子の拮抗関係と背腹軸に沿ったパターン形成
 6.5 脊椎動物と節足動物の背腹軸形成機構の保存性
 6.6 神経分化は外胚葉のデフォルト値か?
7. 中枢神経の前後軸形成
 7.1 オーガナイザーの誘導能の変化
 7.2 シグナルモデル
 7.3 シグナルモデルにおけるシグナル分子の候補
 7.4 非中軸中胚葉と後方神経の誘導
 7.5 頭部誘導因子
 7.6 誘導源の位置関係と新しいモデル
8. 中枢神経の背腹軸形成
 8.1 神経管の背腹軸に沿ったパターニング
 8.2 脊索によるフロアプレートの誘導
 8.3 脊索・フロアプレートによる運動神経の誘導
 8.4 神経管の腹側化因子,ソニックへッジホッグ
 8.5 神経管の背側化とBMPファミリー
9. 体節形成
 9.1 中胚葉のパターニング
 9.2 体節と脊椎動物の分節的構造
 9.3 体節形成のプロセス
 9.4 体節の分化パターン
 9.5 体節のパターンを決める組織
 9.6 体節のパターニングに関与するシグナル因子
 9.7 ゼブラフィッシュ体節異常変異体
10. Wntとヘッジホックのシグナル伝達経路
 10.1 Wntのシグナル伝達経路
 10.2 Wnt受容体―Frizzledファミリー
 10.3 へッジホッグのシグナル伝達経路と受容体
11. 左右軸
 11.1 左右軸の実験的変更と突然変異体
 11.2 左右で発現が異なる遺伝子の発見
 11.3 マウスNodalおよびLeftyの非対称的発現と内臓逆位
 11.4 へンゼン結節から側板中胚葉へ
12. 参考文献
13. 索  引

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