シリーズ〈ことばの認知科学〉 1 ことばのやりとり

辻 幸夫菅井 三実佐治 伸郎(編)

辻 幸夫菅井 三実佐治 伸郎(編)

定価 3,520 円(本体 3,200 円+税)

A5判/208ページ
刊行日:2024年10月01日
ISBN:978-4-254-51701-9 C3380

ネット書店で購入する amazon e-hon 紀伊國屋書店 honto Honya Club Rakutenブックス くまざわ書店

書店の店頭在庫を確認する 紀伊國屋書店

内容紹介

認知科学における言語研究の基礎と流れを概観し,理論的・実証的研究の展開を解説。言語研究に考えを巡らせられる「ことばの認知科学」への誘い。〔内容〕ことばの認知科学概観/ことばと意図理解/ことばと対話の多層性/ことばと相互行為/子育てのことば/カウンセリングのことば/手話の認知科学/ことばとロボット

編集部から

目次

第1章 認知科学と言語研究 [辻 幸夫]
 第1部 現在までの流れ
  第1節 認知とは何か
  第2節 認知科学の成立
  第3節 言語の認知科学
  第4節 認知科学の潮流と言語学
  第5節 言語の生物学的基盤
 第2部 今後の展望
  第6節 認知科学と言語研究の今後
第2章 ことばと意図理解 [松井智子]
 第1部 現在までの流れ
  第1節 発話の意味と話し手の意図:語用論的アプローチ
  第2節 乳幼児の伝達意図の理解
  第3節 意図された意味の理解
  第4節  意図理解の困難さ:自閉スペクトラム症と社会的語用論的障害
 第2部 今後の展望
  第5節  話し手の意図を理解する:推論の本質を明らかにするために
第3章 ことばと暗黙知 [篠原俊吾]
 第1部 現在までの流れ
  第1節 私たちは何を知っているのか
  第2節 対象,出来事の理解
  第3節 知覚的シンボルと学習
 第2部 今後の展望
第4章 ことばと対話の多層性 [千葉祐弥]
 第1部 現在までの流れ
  第1節 非言語行動を媒介したコミュニケーション
  第2節 非言語コミュニケーションの特徴
  第3節 非言語コミュニケーションチャネルの種類とその役割
 第2部 今後の展望
  第4節 非言語コミュニケーション研究の展望
 コラム 音声が伝える「情報」
第5章 ことばとロボット [岡田美智男]
 第1部 現在までの流れ
  第1節 なぜロボットを作ろうとするのか
  第2節 認知的ロボティクスの黎明期
  第3節 認知的ロボティクスから社会的ロボティクスへ
  第4節 ロボットと「環境」との出会い
  第5節 「ことば」に埋め込まれた身体性
 第2部 今後の展望
  第6節 ロボットの「ことば」と他者との出会い
  第7節 人の心を揺り動かすには?
第6章 ことばと相互行為 [横森大輔]
 第1部 現在までの流れ
  第1節 はじめに:相互行為の中のことばと言語研究
  第2節  会話分析:相互行為における「分析」と「試行錯誤」の科学
  第3節 会話における順番交替とその言語的要因
 第2部 今後の展望
  第4節  分析と試行錯誤が作る発話の姿:投射可能性と言語研究への含意
  第5節 おわりに:相互行為に基づく言語研究へ
第7章 子育てのことば [深田 智]
 第1部 現在までの流れ
  第1節 言語獲得と養育者からのことばがけ
  第2節 社会化と養育者からのことばがけ
  第3節 集団保育・集団教育の中でのことばがけ
 第2部 今後の展望
  第4節 多様な子どもとことばがけ:他の表現手段も用いて
  第5節 母子の関係から子どもを取り巻く環境全体へ
第8章 カウンセリングのことば [早瀬尚子]
 第1部 現在までの流れ
  第1節 はじめに:言語学からのインタラクションへの試み
  第2節 言語学とカウンセリング
  第3節 言語学的概念とその応用
 第2部 今後の展望
  第4節 認知言語学とカウンセリングへの応用
  第5節 おわりに:今後の研究への展望
索   引

執筆者紹介

辻 幸夫  慶應義塾大学名誉教授
松井智子  中央大学文学部
篠原俊吾  慶應義塾大学法学部
千葉祐弥  NTTコミュニケーション科学基礎研究所
岡田美智男 豊橋技術科学大学情報・知能工学系
横森大輔  京都大学国際高等教育院
深田 智  京都工芸繊維大学基盤科学系
早瀬尚子  龍谷大学文学部
(執筆順)

関連情報

ジャンル一覧

ジャンル一覧

  • Facebook
  • Twitter
  • 「愛読者の声」 ご投稿はこちら 「愛読者の声」 ご投稿はこちら
  • EBSCO eBooks
  • eBook Library