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内容紹介
親族組織や共同体理論などについて考古学からいかにアプローチするかの試み。〔内容〕日本旧石器・縄文・弥生・古墳時代の社会構造と組織/古代西アジア・中国・東アフリカ・アメリカ・中南米の社会構造と組織/他
編集部から
目次
1. 総論:村落と社会の考古学
1.1 社会とは
1.2 消え去った古代社会は復元できるか
1.3 社会の進化と理論
1.4 社会の複合化と階層化モデル
1.5 生業と居住形態から見た社会
1.6 葬制から見た社会
1.7 日本先史時代と社会の複合化
2. 日本旧石器時代の社会と集団―遺跡間接合の景観考古学―
2.1 はじめに
2.2 景観考古学(landscape archaeology)
2.3 遺跡間での石器接合
2.4 遺跡間接合と集団移動
2.5 おわりに
3. 縄文時代の集団と社会組織
3.1 集団の輪郭
3.2 住居址と家族・世帯問題
3.3 集落址と婚姻規制問題
3.4 遺跡群と地域色
3.5 ピラミッド型からネット型へ
4. 弥生時代の社会
4.1 はじめに
4.2 北部九州弥生社会の変動
4.3 結論
5. 古墳時代の社会構造と組織
5.1 はじめに
5.2 一般集落の検討から
5.3 方法論的吟味
5.4 大型竪穴住居の検討
5.5 いわゆる豪族居館の研究から
5.6 埴輪に見る古墳時代の社会組織
5.7 まとめ
5.8 おわりに
6. 中国新石器時代における集落と社会構造
6.1 はじめに
6.2 前期の集落
6.3 中期の集落
6.4 後期の集落
6.5 おわりに
7. 古代西アジアにおける墓制と社会組織―ウバイド期の祭祀統合社会―
7.1 はじめに
7.2 社会構造に関する先行研究
7.3 ウバイド期の墓制
7.4 墓制から見た社会組織
7.5 おわりに
8. 村落と社会組織の考古学―コプト社会からイスラム社会への変貌―
8.1 はじめに
8.2 コプト社会の成立―アレクサンドリアの事例―
8.3 コプト社会の景観―テーベの事例―
8.4 コプト社会の手工業者
8.5 イスラム社会への変貌
8.6 おわりに
9. アメリカ南西部先史時代プエブロの社会組織
9.1 はじめに
9.2 大規模プエブロの社会的複合度
9.3 問題点
9.4 結 語
10. 複雑化する社会―古典期マヤの人,都市―
10.1 はじめに
10.2 自然環境と略史
10.3 複雑化する社会
10.4 マヤ社会の構成員とその社会的役割
10.5 都市の構造
10.6 統治システム
10.7 結 語
11. アフリカ東北部における牧畜社会の考古学―生業活動より見た居住と社会組織―
11.1 はじめに
11.2 東アフリカ遊牧民の生業と社会組織
11.3 考古学から見たアフリカ東部の牧畜の様相
11.4 アフリカ東北部における牧畜社会の確立と発展
11.5 まとめ
12. あとがき
13. 用語解説
14. 索 引
執筆者紹介
【編集者】高橋龍三郎
【執筆者】高橋龍三郎,長崎潤一,小杉 康,溝ロ孝司,橋本博文,小澤正人,小泉龍人,長谷川 奏,古城 泰,寺崎秀一郎