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現代の考古学 7 国家形成の考古学
内容紹介
国家形成をめぐる諸理論を概観し,都市・国家がどのように規定されてきたかを考える。〔内容〕都市とは何か/国家形成とカミまつり/考古学からみた軍事編成/遊牧騎馬民族と国家形成/古代エジプトの社会組織/藤原京の諸問題/他
編集部から
目次
総論:国家形成の考古学
◆文化進化論と国家
◆首長制社会と国家
◆初期国家と相互作用
◆メソポタミアにおける国家形成
◆日本における国家形成
◆本巻の各章について
第1章 都市とは何か
─インダス文明を例に─
◆都市を準備した時代
◆都市の成立
◆都市の様相
◆都市の終焉
第2章 国家形成と王陵
─古代朝鮮と「東国」の事例から─
◆大型古墳群の構成分析
◆上毛野における古墳群の構成
◆朝鮮半島における古墳群の構成
◆「地方」からみた大型古墳の消長
◆王陵と国家形成
第3章 国家形成とカミまつり
─古墳時代王権祭儀の風景─
◆居館遺構にみる祭儀の実相
◆高殿の祭儀
◆聖処のまつり
◆神々の場
第4章 考古学から見た軍事編成
─古墳出土の武器・武具・馬具の検討を通じて─
◆国家形成要因としての軍事編成
◆古墳時代前期の軍事編成
◆古墳時代中期の軍事編成
◆古墳時代後期の軍事編成
◆軍事編成の初段階
第5章 騎馬遊牧民と国家形成
─草原地帯における─
◆草原地帯の大型古墳
◆ま と め
第6章 国家形成期としてのウルク期
◆国家形成期前
◆国家形成期
◆ウルク/ガウラ期の遺跡
◆ウルク/ワルカ
◆おわりに
第7章 ナイル河下流域における交易システムの発展と初期国家の形成
─下ヌビアにおけるナカダ文化とAグループ文化の交易システム─
◆Aグループ文化とその墓地遺跡
◆硬質オレンジ土器
◆Aグループ文化墓地における硬質オレンジ土器の分布
◆下ヌビアにおける硬質オレンジ土器の交易システム
◆ナカダ文化社会における土器生産と交易システム
第8章 本格的都城・藤原京の形成と都市生活
◆藤原京への遷都計画と造営
◆藤原京前史─飛鳥の都市景観─
◆転換期であった藤原京の時代
◆藤原の都の特色と都市生活
◆実験的な都「新益京」
あとがき
索 引
執筆者紹介
【執筆者】
岩崎卓也,常木晃,近藤英夫,土生田純之,辰巳和弘,松尾昌彦,川又正智,松本健,宮いづみ,木下正史
(執筆順)