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朝倉日本語講座 8 敬語
定価 5,060 円(本体 4,600 円+税)
A5判/304ページ
刊行日:2003年01月28日
ISBN:978-4-254-51518-3 C3381
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内容紹介
〔内容〕敬語とその主な研究テーマ/狭い意味での敬語と広い意味での敬語/テキスト・ディスコースを敬語から見る/「表現行為」の観点から見た敬語/敬語の現在を読む/敬語の社会差・地域差と対人コミュニケーションの言語の諸問題/他
編集部から
目次
第1章 敬語とその主な研究テーマの概観
1. 敬語とは
2. 敬語の捉え方
3. 敬語の種類;各種の敬語の性質
4. 敬語使用に関係する社会的・心理的諸要因
5. 敬語研究のさまざまなテーマ・方向
第2章 「待遇表現」の諸側面と,その広がり
―狭くとらえた敬語,広くとらえた敬語―
1. 待遇表現とはなにか
2. 待遇表現選択に関わる「環境」
3. 待遇表現で選択されるもの
4. 待遇表現が伝える意味
5. 待遇に関わるその他の表現
―恩恵や権限,私的領域に関わる表現―
6. 表現意図と待遇表現
7. 〈ポライトネス〉と待遇表現―働きかけ方式とわきまえ方式―
8. むすび
第3章 「表現行為」の観点から見た敬語
1. 「表現行為」の観点から考察するための基本的な枠租み
2. 「表現」としての敬語
3. 「丁寧さ」の原理―配慮・敬意の表し方―
4. 「行動展開表現」
第4章 テキスト・ディスコースを敬語から見る
1. テキスト・ディスコースと敬語の関係
2. テキスト・ディコースを敬語から見る方法
3. ていねいさから見たテキスト
4. ていねい調の中に中立形が現れるテキスト
5. 中立調の中にていねい形が現れるテキスト
6. ていねいさから見たディスコース
7. ていねい調の中に非ていねい形が現れるディスコース
8. ていねい調の中に中立形が現れるディスコース
9. 非ていねい調の中にていねい形が現れるディスコース
10. まとめ
第5章 敬語の現在を読む
1. 敬語に対する意識
2. 敬語使用の実態
3. 敬語の周辺
4. 現代の敬語使用の特徴と今後の方向
第6章 敬語の社会差・地域差と対人コミュニケーションの言語問題
1. 敬語の多様性の調査研究と言語問題
2. 規範意識の社会差に関する言語問題
3. 敬語の地域差に関する言語問題
4. 言語教育・言語政策の課題
第7章 敬語調査から何が引き出せて,何が引き出せないか
1. 「調査」(「調べる」)とはいかなる行為か?
2. 敬語調査の特徴
3. 敬語調査から引き出せるもの
4. 敬語調査から引き出せないもの
第8章 文献資料から敬語の何が読みとれて,何が読みとれないか
1. 文献を資料とする国語研究とロ頭語を資科とする国語研究
2. 敬語研究における文献資科
3. 読みとれない敬語の問題と解決の方向
4. おわりに
第9章 中古の共時態としての敬語,動態としての敬語
1. 共時態として見た中古の敬語
2. 動態として見た中古の敬語
第10章 謙譲語から見た敬語史,丁寧語から見た敬語史
―「尊者定位」から「自己定位」へ―
1. はじめに
2. 謙譲語から見た敬語史
3. 丁寧語から見た敬語史
4. おわりに
第11章 敬語史と現代敬語―付 敬語研究小史―
1. 敬語の起源と現代敬語
2. 古代の「自敬表現」について
3. 古代敬語の日常化
4. 相対敬語意識の成立と現代方言における絶対敬語
5. 丁寧語の発生と発達
6. 敬語の重層―二重敬語,三重敬語―について
7. 美化語としての「御」の成立
8. ロドリゲス『日本大文典』の敬語記述と現代敬語
9. 近世敬語から近代敬語へ
付. 敬語研究小史
第12章 外国人から見た敬語
1. はじめに
2. 「敬意」ということ
3. 外国人への敬語教育の諸問題
4. やりもらい動詞
5. 現代日本杜会における敬語の諸問題は外からどう見えるか
6. まとめ
索 引
事項・人名索引
語彙索引
執筆者紹介
【監修】
北原 保雄(前筑波大学)
【編集】
菊地 康人(東京大学)
【著者】
菊地康人、熊井浩子、蒲谷宏、野田尚史、浅松絢子、吉岡泰夫、尾崎喜光、辛島美絵、森野崇、森山由紀子、西田直敏、杉山アイシェヌール