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朝倉物理学大系 14 原子衝突
高柳 和夫(著)
内容紹介
本大系第11巻の続編。基本的な考え方を網羅。〔内容〕ポテンシャル散乱/内部自由度をもつ粒子の衝突/高速荷電粒子と原子の衝突/電子-原子衝突/電子と分子の衝突/原子-原子,イオン-原子衝突/分子の関与する衝突/粒子線の偏極。
編集部から
目次
1 序章
1.1 本書が扱う範囲
1.2 衝突断面積
1.3 反応速度
2 ポテンシャル散乱
2.1 2体衝突の定式化
2.2 中心力場による散乱――部分波の方法6
2.3 クーロン散乱
2.4 散乱状態と束縛状態の関係
2.5 共鳴散乱
2.6 低エネルギー散乱
2.7 高エネルギー散乱
2.8 重粒子散乱
2.9 同種粒子の衝突
3 内部自由度をもつ粒子の衝突
3.1 非弾性衝突
3.2 標的の内部自由度固有関数で展開する法
3.3 ゆがんだ固有関数で展開する法
3.4 領域を分ける方法
3.5 個別釣合い
4 高速荷電粒子と原子の衝突
4.1 ボルン近似・一般化振動子強度
4.2 高速衝突における断面積の漸近形
4.3 阻止能
4.4 断熱近似・グラウバー近似
5 電子-原子衝突
5.1 標的の固有関数による展開
5.2 分極効果
5.3 電子交換
5.4 共鳴
5.5 電離
5.6 電子とイオンの衝突
6 電子-分子衝突
6.1 電子と分子の衝突
6.2 高速衝突
6.3 低速衝突
6.4 分子の解離を伴う過程
7 原子-原子,イオン-原子衝突
7.1 過程の種類と特徴
7.2 速い衝突
7.3 接近したポテンシャル曲線で表される状態間の遷移
7.4 遅い衝突
8 分子の関与する衝突
8.1 分子衝突
8.2 分子衝突における回転・振動の遷移
8.3 化学反応
8.4 イオン-分子衝突
9 粒子線の偏極
9.1 偏極粒子線の生成
9.2 スピン状態の記述
9.3 完全実験
付録
A 基礎物理定数
B 原子単位
C 中心力散乱における逆問題
D 式(3.42),(3.44)の導出
E 空間固定座標系と回転座標系での微分演算子の関係
F 一般化振動子強度の総和則(4.36)の導出
G ひずみ波近似における断面積の導出
H オチクール近似式(5.50)の導出
I ポテンシャル散乱における波動関数の規格化
J 電離断面積に対するWannierのしきい則の導出
K 運動量移行断面積
L 電子衝突による直線分子の回転励起――ボルン近似による断面積の導出
M 電子衝突による対称こま分子の回転遷移(ボルン近似)
N 二中心座標での散乱問題の定式化
O 電子交換力の局所化近似
P 公式(6.70)の導出
Q 多重散乱法
R 化学反応における共鳴
S 密度行列
T 電子に対する完全実験の解析
参考文献
索引
執筆者紹介
【編集】
荒船 次郎
江沢 洋
中村 孔一
米沢 富美子
【著者】
高柳 和夫(前東京大学)