現代物理学[基礎シリーズ] 4 統計物理学

川勝 年洋(著)

川勝 年洋(著)

定価 3,190 円(本体 2,900 円+税)

A5判/180ページ
刊行日:2008年04月20日
ISBN:978-4-254-13774-3 C3342

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内容紹介

統計力学の基本的な概念から簡単な例題について具体的な計算を実行しつつ種々の問題を平易に解説。〔内容〕序章/熱力学の基礎事項の復習/統計力学の基礎/古典統計力学の応用/理想量子系の統計力学/相互作用のある多体系の協力現象/他。

編集部から

目次

1. 序章
 1.1 熱力学と統計力学の関係
 1.2 エントロピーと熱力学ポテンシャル
2. 熱力学の基礎事項の復習
 2.1 平衡状態と熱力学第0法則
 2.2 熱力学第1法則とエントロピーの導出
 2.3 熱力学第2法則と熱力学ポテンシャル
 2.4 有用な熱力学の一般的関係式
 2.5 状態方程式---系に固有の性質---
3. 統計力学の基礎
 3.1 位相空間とリウビルの定理
 3.2 統計力学における非可逆過程
 3.3 量子状態と量子統計・古典統計
 3.4 エントロピーの微視的な定義と統計集団
 3.5 ミクロカノニカル集団
 3.6 カノニカル集団
 3.7 グランドカノニカル集団
4. 古典統計力学の応用
 4.1 結晶の格子比熱の古典統計 ---デュロン--プティの法則---
 4.2 エネルギー等分配則
 4.3 結晶の格子比熱の量子効果を取り入れた扱い
5. 理想量子系の統計力学
 5.1 量子統計の復習
 5.2 理想量子系の統計集団の定式化
 5.3 理想ボーズ--アインシュタイン気体の例---光子気体とフォノン気体---
 5.4 縮退のある量子系の扱い(BE・FD統計共通)
 5.5 理想フェルミ--ディラック気体の例---電子気体---
 5.6 理想ボーズ--アインシュタイン凝縮
6. 相互作用のある多体系の協力現象
 6.1 相転移の熱力学の復習
 6.2 相転移の統計力学の例1---秩序・無秩序転移とイジング・モデル---
 6.3 相転移の統計力学の例2---非理想気体のビリアル展開と気相--液相転移---
7. ゆらぎの統計力学
 7.1 平衡状態の安定性とゆらぎ
 7.2 エントロピーの安定性解析
 7.3 ゆらぎの正規分布と感受率
 7.4 臨界現象と感受率

参考文献
索引

執筆者紹介

【編集】
倉本 義夫
江澤 潤一

【著者】
川勝 年洋(東北大学)

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