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朝倉農学大系 8 畜産学
内容紹介
地球温暖化や感染症,動物愛護など様々な問題に直面する現代の畜産業を支える基盤的科学としての畜産学を育種,栄養からアニマルウェルフェア,動物との共生まで詳述。〔内容〕家畜の歴史と未来/動物育種・生殖科学/家畜の栄養学と飼料学/安全な畜産物の生産と流通/伝染病の統御/アニマルウェルフェア・動物との共生/環境の保全/使役動物の飼養管理
編集部から
目次
第1 章 畜産の歴史と未来
1. 1 はじめに
1. 1. 1 畜産とは
1. 1. 2 畜産学とは
1. 1. 3 畜産の形態
1. 2 家畜の歴史
1. 3 畜産の歴史
1. 3. 1 世界の畜産の歴史
1. 3. 2 アジアにおける畜産の歴史
1. 3. 3 日本の畜産の歴史
1. 4 畜産の現状
1. 4. 1 世界の畜産の現状
1. 4. 2 日本の畜産の現状と課題
1. 5 畜産の未来
1. 5. 1 世界人口の増加と食料としての家畜生産の将来
1. 5. 2 家畜の感染症の拡散と統御
1. 5. 3 家畜生産の諸問題とその方策
第2 章 動物育種・生殖科学
2. 1 はじめに
2. 2 家畜育種学・動物育種学
2. 3 動物繁殖学・生殖工学
2. 3. 1 家畜とは
2. 3. 2 家畜化
2. 3. 3 家畜育種の沿革
2. 3. 4 遺伝学・統計学・生理学・分子生物学の進展
2. 4 日本の畜産とその歴史
2. 4. 1 酪農
2. 4. 2 肉牛生産
2. 4. 3 養豚
2. 4. 4 養鶏・家禽生産
2. 4. 5 馬
2. 5 動物の遺伝
2. 5. 1 有性生殖
2. 5. 2 動物の質的形質と量的形質
2. 5. 3 選抜
2. 5. 4 日本における家畜改良増殖目標
2. 5. 5 家畜のゲノム評価による育種
2. 5. 6 動物の遺伝子診断
2. 5. 7 動物のゲノム改変
2. 6 動物生殖科学・家畜繁殖学
2. 6. 1 動物の繁殖とその多様性
2. 6. 2 生命の連続性
2. 6. 3 生殖系列における細胞の分化
2. 6. 4 動物を繁殖させる
2. 6. 5 雄の生殖
2. 6. 6 雌の生殖
2. 6. 7 受精
2. 6. 8 初期発生
2. 6. 9 着床
2. 6. 10 胎盤
2. 6. 11 胎子の発育・産子数
2. 6. 12 分娩
2. 6. 13 泌乳
2. 6. 14 種付け
2. 6. 15 胚移植
2. 6. 16 繁殖障害
第3 章 家畜の栄養学と飼料学
3. 1 はじめに
3. 2 人にとって有用で,おいしい畜産物を生産するための学問
3. 2. 1 おいしい牛肉の生産
3. 2. 2 霜降り豚肉の生産
3. 2. 3 肉質改善のための抗酸化作用を有する物質の利用
3. 3 人と競合しない飼料によって家畜を育てるための学問
3. 3. 1 反芻家畜の栄養学的能力
3. 3. 2 エコフィード
3. 3. 3 飼料用米・飼料イネ
3. 4 高度に育種された家畜の生産を支える学問
3. 4. 1 高泌乳牛の飼養管理
3. 4. 2 精密な飼養管理の実践
3. 5 地球の環境に優しい畜産を実践するための学問
3. 5. 1 アミノ酸の活用による糞尿中窒素排泄の削減
3. 5. 2 ルーメン発酵のコントロールによるメタンの発生抑制
3. 6 持続可能な畜産の実践に向けて
第4 章 安全な畜産物の生産と流通
4. 1 食品安全の基本的な考え方
4. 1. 1 フードチェーン・アプローチ
4. 1. 2 食品安全基本法
4. 1. 3 食品安全に関わるリスク管理
4. 2 健康な家畜の生産
4. 2. 1 日本の家畜衛生体制と「家畜伝染病予防法」
4. 2. 2 特定家畜伝染病防疫指針
4. 2. 3 農場での取組み
第5 章 伝染病の統御
5. 1 家畜伝染病予防法
5. 2 家畜に使用する抗菌性物質
5. 3 放牧病
5. 3. 1 吸血昆虫が媒介するウイルス病
5. 3. 2 吸血昆虫やダニが媒介するリケッチア病・細菌病
5. 3. 3 吸血昆虫やダニが媒介する原虫病:ピロプラズマ病
5. 3. 4 非感染症
第6 章 アニマルウェルフェア・動物との共生
6. 1 はじめに
6. 1. 1 近代畜産業のはじまり
6. 1. 2 日本の近代畜産業(養鶏)
6. 1. 3 日本の近代畜産業(養豚)
6. 1. 4 日本の近代畜産業(養牛・肉用牛)
6. 1. 5 日本の近代畜産業(養牛・乳用牛)
6. 2 アニマルウェルフェアとは
6. 2. 1 アニマルウェルフェアに関わる日本の法制度の変遷
6. 2. 2 アニマルウェルフェアに関わる歴史と世界の動向
6. 2. 3 アニマルウェルフェアを踏まえた家畜飼養管理の概要
6. 3 アニマルウェルフェアと持続可能な開発目標(SDGs)との統合
6. 4 畜産領域におけるアニマルウェルフェアの改善の課題
6. 4. 1 情動
6. 4. 2 ストレス
6. 4. 3 改善指標となる行動レパートリー
6. 5 現代畜産におけるアニマルウェルフェアの課題
6. 5. 1 ビジネス・ベンチマーク
6. 5. 2 アニマルウェルフェア改善の状況
第7 章 環境の保全
7. 1 はじめに
7. 2 好気性超高温発酵による家畜糞尿の発酵処理
7. 2. 1 家畜排泄物の管理の適正化および利用の促進に関する法律
7. 2. 2 古典的な家畜糞尿の発酵処理
7. 2. 3 好気性超高温発酵微生物叢を利用した家畜糞尿の発酵処理
7. 3 福島第一原発事故による畜産物の放射能汚染問題
7. 3. 1 東日本大震災による食品の放射能汚染
7. 3. 2 牛乳生産におけるクリーン・フィーディングの効用
7. 3. 3 馬におけるクリーン・フィーディングの効用
7. 3. 4 羊におけるクリーン・フィーディングの効用
7. 3. 5 原発事故後3 カ月以上の飼養後に避難させた豚の繁殖機能
7. 3. 6 放射性核種で汚染した飼料に由来する汚染糞尿の処理
第8 章 使役動物の飼養管理
8. 1 はじめに
8. 2 馬の栄養補給と飼養管理の原則
8. 2. 1 飼料と給与法の基本原則
8. 2. 2 最も重要な栄養素,水
8. 2. 3 糞(ボロ)が語る馬の健康状態
8. 2. 4 下痢の原因と対処方法
8. 2. 5 暑熱対策
8. 2. 6 給与に注意を要する食べ物
8. 2. 7 牧草の品質と繊維の供給
8. 3 馬におけるエネルギー補給と脂肪の効果
8. 3. 1 ボディコンディション・スコア(BCS)を活用したエネルギー摂取量判定
8. 3. 2 タンパク質,ビタミン,ミネラルの補給
8. 3. 3 水と電解質の補給
8. 4 健康維持および疾病対策のための飼料と給与法
8. 4. 1 消化管の正常化を図る
8. 4. 2 インスリンと馬の健康
8. 4. 3 疝痛の予防
8. 4. 4 胃潰瘍の予防
8. 4. 5 腸結石の予防
8. 4. 6 のど詰まり(食道梗塞)常習馬への飼料と給与法
8. 4. 7 呼吸疾患を予防するための飼料と給与法
8. 4. 8 蹄質改善のための栄養補給
8. 4. 9 輸送時の飼料と給与法
8. 5 馬の運動時の飼料給与とコンディショニング
8. 5. 1 競走馬の運動パフォーマンスに及ぼす飼料と摂取タイミング
8. 5. 2 エンデュランス馬術競技馬の飼料と摂取タイミング
8. 5. 3 運動時の体内の酸化を防ぐ飼料成分
8. 5. 4 タイイングアップ症候群予防のための飼料と給与法
8. 6 高齢馬の飼養管理
8. 6. 1 高齢馬に適した飼料と給与法
8. 6. 2 高齢競技馬や引退馬の飼養管理
コラム
ビタミン
ビタミンA
ビタミンC
牛肉の脂肪交雑基準の変遷
ビタミンE
植物の二次代謝産物
我が国における畜産物摂取量の増加
「畜産革命」とその影響
消化率
TMR の利点
飼料中繊維の評価方法
牛海綿状脳症(BSE)
反芻家畜の消化管から発生するメタンの測定方法
研究トピック
ビタミンA コントロールによる黒毛和種牛の肥育試験
豚の胸最長筋における脂肪含量と飼料中リジン濃度
カテキン・ビタミンE 給与による豚肉の酸化防止
食品残渣の類型化と水分把握の重要性
一般廃棄物の成分値とその変動
コンビニエンスストア残渣に関する調査
規格外バレイショサイレージによる豚の肥育
加熱によるタンパク質の消化率低下の推定
加熱乾燥によるリジンの利用性変化
麦茶粕のタンパク質消化率
エコフィードを活用した乳牛用TMR の調製と給与
生産農場での繁殖雌豚へのホエイ給与効果
洗米排水の飼料利用
ギ酸添加によるカンショ焼酎粕の保存性改善
コンビニエンスストア残渣による豚の肥育
食品残渣飼料化の環境影響
エコフィード利用豚肉に対する消費者イメージ
高脂質エコフィード利用豚肉の官能特性および嗜好性
乳牛における粗飼料の物理性の重要性
肥育豚へのアミノ酸バランス改善飼料給与
肉牛生産システムにおける温室効果ガス排出量